〜いすゞ Gemini ZZ/T のある生活〜

★★ タコメータ、水温計の追加 〜復活に向けて〜 

 

 
 



●大森製 電気式タコメータの取り付け工法

タコメータを追加するにあたっては、ノーマルハーネスの配線をそのまま使うことを考えました。また、照明もしかり。
そのためには、タコメータの為にくり抜いた基板上のパターンを、手配線で復活させてやる必要がありました。
また、タコメータの為に新たな配線を引くのも手間なので、ノーマルハーネスに来ているエンジン回転パルスも
大森メータのカプラに、基板上で半田付けしました。
 

  
加工する前の状態。
タコメータは、基板の切り取り範囲を決めるために仮止めしています。
タコメータがメーターフード(白いプラスチックの部分)からどのくらい突出しているか、合わせて把握しておきましす。


基板の材質はベークライトで、カッターで簡単に傷がつくくらい柔らかいです。
しかし、板厚は約1mmあるので、アクリルとかプラスチックを切るカッターを使いました。
良い仕上げの為には工具を選びましょう。
良い仕上がりは、高い信頼性と安心感をもたらしてくれます。

  
左写真 : 普通のカッターで切り取り線を入れます。
中央写真 : アクリルカッターで基板を削る要領で溝を入れます。
右写真 : 溝を掘っていくと裏面に到達して穴があきます。

★注意 : 基板に余計な傷を付けないこと。銅箔は薄いので簡単に切れてしまいます。
もし切ってしまったら、切れた周囲の緑色のコーティングをカッターの刃で削り取って、半田で盛って繋げばok。

  
左写真 : 切り取った基板。
中央写真 : ジャンパーストラップ線とダイオードが残されています。
 右写真 : ダイオードは取り外して、基板パターンの再配線で使います。

ダイオードを取り外すときは、半田ごてと細身のラジオペンチで丁寧にやりましょう。
ニッパーで切ってしまうと、半田付けのときに苦労します。
ダイオードは熱に弱いので、半田を溶かしつつ、素早く引き抜くのがコツです。

 
タコメータと基板が接触しないか、よくチェックしましょう。
接触したらタコメータが前に押し出されてしまいます。

この写真は、干渉してしまったものです。メータの左下の辺りが被さっています。
ニッパーで基板を少しづつ切って修正しました。


再配線する部分の緑コーティングをカッターの刃で綺麗に削り取ります。
綺麗に取らないと半田が付かないので、丁寧にやります。

 
緑コーティングを剥がした部分に半田を盛っておきます(半田メッキ)。
これをしておくと、配線のとき半田付けが非常に楽になります。
半田は多めに、短時間でプクッと膨れたように盛るのがコツです。

   
配線します。
配線の接続は、切り取った基板とニラメッコして考えましょう。
大して電流が流れない部分なので、配線材は細いものでも充分。

注意
(1)タコメータと干渉しないように引き回しを考えておく
(2)ニッパーで配線材の皮膜を剥き取るときに芯線を傷付けない [断線予防]
(3)ダイオードは極性があり、取り付ける方向が決まっている [写真参照]

   
切り取った基板の再配線が完了したら、タコメータと干渉しないかチェック。
マメに干渉をチェックすることで、やり直しの手間と危険を省くことができます。


テスターを使って半田付けが確実か、お電気さまにお通りねがいましょう。
半田が弱くないか、ラジオペンチで引っ張ってみるのも吉。
自動車の環境というのは電気部品には大変辛いもの。
ビクともしない半田付けが安心感の素。

 
最後に、タコメータに付属しているケーブルを基板に半田付けします。
ハーネスが長いので、取り付け後に遊んでトラブルが起きないように意識して引き回しを決めます。

大森製 電気式タコメータのカプラー配線は次の通り。
緑 : エンジン回転数パルス信号
黒 : アース
白 : メーター照明(プラス)
 赤 : メーター電源(イグニッションキーonで通電)

念のため、タコメータのスイッチが『4気筒』の位置にあることをチェックしておきましょう。




Last Update 2003.07.26

TOP PAGE に戻る


メールはこちら