『2006ECO-CAR in おおさか』に行く生活〜

★★ 2006年12月 1日 大阪南港・インテックス大阪
Last update 2007.06.25
   

大阪南港の見本市でエコカーのイベントがあった。
『エコカーフェア2006inおおさかチラシ』

※名称がたくさんあって統一されていないのはご愛嬌。

Ellica展示、燃料電池車・ハイブリッド車の試乗、水素燃料仕様RX-8の試乗と出物はいろいろでしたが、
セグウェイに乗れる!ということで来た人が多かったようです。
私も実はその一人です。

ところで、セグウェイって、エコカーなんでしょうか?
家庭用100Vで充電できますけど、イコール「エコカー」では無いですからねぇ。
 

写真をクリックすると拡大表示されます。
写真・ビデオはNHJ che-ez v:u2で撮影。


 エコカーの試乗会(とビデオ) 

コースですが、いずれの試乗ドライブも、南港インテックスからIBMの横を行き、突当りをNTTに向けて曲がり、
更にアステラス製薬の手前を曲がって「ふれあい港館」の脇を通ってインテックス前に出る、約5分の走行でした。
「ふれあい港館」の手前に登り下りの坂があって、充放電・エンジンブレーキの効きが楽しめて、良いコースでした。
 

(1)スバルB4を試乗ドライブ。
どこがどうエコカーなのか全然判らなかったのですが、全くフツーの乗用車。
というか、最近のクルマって、マニュアル付きオートマって、こーなのね、
という予習をしたようなものでした。あ、全然踏んでませんので、念の為(爆)
(ビデオはありません)
 

(2)日本が誇るロータリーエンジン、しかも水素自動車『RX-8』
会場から出て行く走行シーン。 (ASF形式、4.8MByte)
助手席に乗せてもらえました。 (ASF形式、8.5MByte)
再び会場から出て行く後ろ姿。 (ASF形式、1.9MByte)
つづいて広島ナンバーの水素自動車RX-8。
運転するにはマツダによる技術認定が必要だそうで、仕方無く助手席に乗りました。
認定試験は購入前提でないと受けられないらしい(申し訳なさそうで歯切れが悪かった)です。
しかしながら、広島では約50台もの水素RX-8が走っているそうです。
このロータリーエンジン、実は水素とガソリンの併用です。
始動時はガソリン、始動数分後に水素に切り替えます。

この切り替えにもクセ?があり、
ガソリン⇒水素に切り替えるときは一旦クルマを停止しないといけません。
逆に、水素⇒ガソリンは走行中に切り替えられるんだそうです。

水素での航続距離は約100kmでガソリンの半分のパワー(約100馬力)しかなく、重量もあり遅いということでした。
トランスミッションはオートマのみだそうで、助手席では音(水素が僅かに静か)以外に違いを感じませんでしたが、
ドライバーは更に続く試乗に備えて、水素の消費を相当気にして運転してました。
どこでも補給できる訳ではないですしねぇ、水素ってぇのは、お値段、お幾らかかるんでしょうねぇ。
 

(3)一番期待していた、ダイハツ・ハイゼット。
ダイハツの軽1BOX、『HIJET Cargo Hybrid』 (ASF形式、22.2MByte)
アイドリングストップ、パワーアシスト、電力回生機構。それらが軽自動車のパッケージングに詰まっています。

アシストと電力回生の量が速度計の隣のLEDに表示され、判りやすくて面白いです。
たとえば、ゆっくり走り出してしてアシストが働く(LED表示)と、即座にアクセルを弛めてやります。
すると即応して電力回生が働き、充電します(これもLED表示)。
歩く早さでも充放電するマメな機構に「銀行にお金を出し入れするみたい」と言ったらダイハツの担当者に笑われました。

アイドリングストップはブレーキの踏み具合でエンジンを止めるか判断するそうで、じわっと踏むとエンジンは止まりません(爆)
しかも、そのまま停車するとアイドリングストップはキーオフのみという弱点を見つけて、『隙あり!』と言ってしまいました。

交差点では普通、歩行者がいると一旦停止しますが、エンジンを止めないブレーキングを駆使しないとスムーズに走れません。どないやねん!それでええのんか!という感じですが、エンジンを操っている感触がとても面白く(ギミック的)
ほかに誰も試乗しないのをいいことに、勧められて2回も試乗してしまいました(爆)。

エンジンストップをエンストと勘違いしないよう(あれっ、一緒か?)、心の中で自分に言い聞かせたのはナイショ。
でも、このクルマは運転してみて一番面白かったです!
 
 

(4)大阪府が試験導入した、トヨタの燃料電池車。
エンジンルーム、車体外観を一通り撮ってみました。 (ASF形式、4.3MByte)
試乗のチャンスはあったんですが、形状的に興味がわかなかったので乗りませんでした。
ちょっと惜しいことをしたかな。
 

(5)最後にプリウスを運転。
このフェスティバルに居なければ間違っている、と思えるほど当たり前に街中を走っていますね。
トヨタのハイブリッドカー、プリウス。 (ASF形式、14.5MByte)

インパネの液晶モニタに動力エネルギーの伝達状況が刻々と映し出されます。
大変面白いのですが『見とれていると事故してしまいます』と、担当者に言われてしまいました。
きっと類似の事故も多いのでしょう(嫌味)。

イグニッションキーがなく、ブレーキを踏んで「POWERスイッチ」を押す。これが始動の儀式。
『スイッチで走るかぁ〜?』という感じですが、F−1とかレーシングカーみたいでもあります。
先端技術の結晶はどれもボタン一発ですよね、ミサイルとか(爆)

シフトノブはダッシュボードに生えていて、高級感漂うデザインです。
決してレバーではありません。あくまで「ノブ」です。ほんの数センチ、上または下に動かすだけ。
シフト位置は前進(上)・中立(真ん中)・後進(下)しかありません。

レバーシフトを前進にいれて、ブレーキを放すと、ほぼ無音でヌルヌルと動き出します。
電気で走るのはゴーカート的感覚ですが、非常に低速で所謂トルコンオートマのクリープの感覚です。
静かすぎて不気味でオバケが出そうな程です。おバケ探知機(通称バケタン)が要るかも。反応したら本気で怖いですね。
それ以外はフツーの自動車です。
あ、走行中にエンジンに切り替わると、軽いショック(昔の3速AT並)がありました。

実はプリウスのことは乗るまで「どーでもいい」と思っていましたが、液晶モニタの
ギミックが丁寧で綺麗だったので、趣味的には面白いクルマでした。

しかしながら、走り出すまでの手続きを考えると結構プリミティブな仕組みになっている事に気がつきました。
キーは盗難防止。
パワーボタンは誤作動防止用の安全装置。
シフトノブは前進か後退かを決める。
アクセルは速度コントロール。

私の117クーペだと、走るための機能が結構重複していることに気がつきます。
キーは盗難防止(ハンドルロック)と通電スイッチとエンジンスタート
シフトノブは前進後退に加えて速度コントロール。
アクセルはエンジン回転数コントロール。

走る楽しさ・難しさは、例えば新幹線と蒸気機関車くらいに違うと思いました。
そして、愛着も。


 ELIICA(エリカ) 

  

 

   

   

   


 ミツオカ CONVOY88 

   

 

  


 天然ガスカー 

   


 エコバイク(勝手に分類) 

  

燃料電池(FUEL CELL)で走るらしい。
 

ヤマハの電動スクーター?
 

 

液体水素だったかな?
シートと荷台の間に高圧ボンベが積まれています。
アクアラングみたいです。


 実用車達。 

  

 

トヨタ・ラウムの、助手席が電動車椅子になっている福祉車両。
積車のなかでもセルフローダーに近い構造。
担当者はリモコンで操作してました。

【ビデオ】電動車椅子を室内に収容する実演シーン(ASF形式、2.8MByte)

ちなみに、担当者さんはPFジェミニZZのファンだったそうです(ナイショ)。


 いすゞエルフ 天然ガストラック 

  

  

    

我がいすゞは低公害車天然ガスのエルフを展示していた。
このエルフは市場シェア30%を占めており、エンジンもガソリンエンジン設計者が開発して、
パワーがあって排ガスもクリーンで評判は上々なのだそうな。
他にもシェア80%の何とかかんとか言ってましたが、残念ながら良く覚えてません。

と、教えてくれたいすゞの社員さんは、実はJT191ハンドリングバイロータスを新車で買ったという元JT1乗りで、
お気の毒なことに、事故って潰してしまったらしい。

当ホームページのことを教えると、ELF Smoother-Eのミニカー(非売品)を土産にくれた。
ラッキー!

いすゞハイメディックかバケットカー(高所作業車)のミニカーは知っていたのですが、
エルフベースのハイメディックは患者に苦痛があるとのことで(どうしても跳ねてしまうらしい)、
いまはもう作られなくなった、と言ってました。


 セグウェイ試乗会 

   

   

 充電中のセグウェイは、なんとも緊張感がないのが面白い。
乗り物というより、家電に近い雰囲気がある。
きっとプラスチッキーなのが災いして、充電して使う掃除機なんかとイメージが重なるからだろう。
機能的には大変凄いんだが、価格に見合うデザインになっていないのが欠点なんだろうな。

セグウェイの試乗ビデオその1(ASF形式、5MByte)
はじめて乗るのに、手を振ったりしてナメてます。それは私です。

セグウェイの試乗ビデオその2(ASF形式、8.4MByte)
偶然居合わせたオネーサンとオニーサン。
結構楽しそうに乗ってます。

セグウェイの試乗は充電の関係で時間が決まっていました。早めに並んだのですが結構な行列になっていました。

操縦方法は解説ページが幾らでもあるでしょうから省略して、印象を。

前後バランスを掛けるのが難しいですが、5メートルも動くとコツは掴めました。速度も体重移動で決まります。
爪先で体重を掛けるのが最初は難しく、膝を曲げたり背筋を伸ばしたり試しましたが、軽く前に踏むだけで動きます。
コーナリングは左グリップを静かに摘んでひねるだけ。左右のタイヤの回転差で旋回するんですね。戦車みたいです。
でも、一気にひねるとスピンするらしい。
コツを掴んでからは、空いた右手で手を振ったりDVカメラにピースしたり、蛇行運転までやってしまいました。
ナメてます。おバカです。

比較的簡単に走れるセグウェイではありますが、本当の意味で難しく、気を付ける点は、
体重が乗っている時は踏み台を水平にしておく、ということです。
セグウェイから降りる時、大抵はうしろに降りますが、体重が残っている時に後ろに傾くと
後向きに(つまり自分の足、それもスネあたりに)セグウェイ君が突進してきます。

きっと、間違って後ろに走らされて、ハンドルを前向きにぶん殴られて痛い思いをしたセグウェイ君も多いんだろうなぁ。


 キッズカー 

 

   

   

車種的にはなかなか興味深いものなんだが、並んでいるのはオトナばかり。
エコカー試乗会というオトナの世界には、残念ながら子供たちの入り込む余地はないのだろう。

誰もが珍しそうに眺めているだけだった。






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