〜いすゞ117Coupe のある生活〜

★★ ヒューズボックスにご用心。
Last update 2010.09.19


117クーペに限らず、クルマを買ったら電装品でドレスアップしたくなるのは、まぁ人情というもの。
しかし同時に、電装品を追加するとヒューズの負担が増えるのは意外に見過ごされがちなもの。
その地味な存在故に止むなき哉、とも思う。

その見過ごしをやってしまった結果、ヒューズボックスからの焦げ臭いを嗅ぐ破目になってしまった。
幸いにも火災にはならなかったものの、大いに冷汗をかいた。

そして、ガラス管ヒューズの限界状態をも知ることになった。
最大電流付近で使い続けると自身の発熱により自ら蒸し焼きになるのである。
そして、ヒューズそのものは溶断せずに電極が焦げての破断、ガラス管がきれいに抜け落ちるのには驚いた。
つまり、ヒューズが熱で解体されるのである。
ガラス管内部はタール状の煤で焦げ茶色になっていた。

極めつけは、その発熱でヒューズボックスが溶けることである。
 

以下は、ヒューズボックスが溶解寸前になった状態と、その後の復旧の記録である。
 

写真をクリックすると拡大表示されます。


溶けたヒューズホルダー

 

左の写真、矢印を見るとホルダーの付け根が溶けているのが判ります。
ヒューズは正常なものに交換済ですが、他と比べると斜めになっています。
左の写真を見ると、ヒューズボックスのカバーをフックするホールまでも影響しています。
 

 

該当するヒューズは、右の写真、ヒューズボックスのカバーを見るとエアコン関係であることが判ります。
カバーの裏は凄い溶け方をしています。
おそらく、ハンダゴテ並みの凄まじい発熱だったのでしょう。
 

この原因としては、電動ファンを追加した当時、リレーを使わずにエアコンコンプレッサの
電磁クラッチから電動ファンの電源を採っていた時期があり、
そのためヒューズが溶断寸前になっていたものと推察しています。

当時、何度かヒューズのトラブルを起こしており、ガラス管内部がタール状の煤で覆われるという
決まった崩壊パターンを繰り返していたのです。
当時は認識不足から壊れた原因を追求せずに「ヒューズに無理が掛かっている」
「壊れたら交換すれば良し」と考えていましたが、お電気さまに誤魔化しは通じません。

ヒューズが崩壊するたびにホルダーの金具は汚れて抵抗値が上昇、ヒューズ自体と
相まって発熱要因になっていったと考えています。

電動ファンは解体車からの流用で、消費電流値など知る由もありませんが、少なくとも、
電動ファン取付けの際にリレーを使い、電気的にエアコンから切り離しておくべきであったと反省しています。


復旧作業

 

リレーによる電流ルートの増設は別途別項に置くとして、ヒューズボックス復旧の記録を記します。
大袈裟な作業ではなく、焦げたホルダーの金具をリューターで磨いて、ラジオペンチで歪みを直すだけです。
 

 

きれいになったでしょうか。
成ってなければ拙いのですが・・・。

なお、ホルダーの裏側は写真こそありませんが、幸いにも変形・断線ともありませんでした。
けっこう際どかったかも。


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