〜いすゞ117Coupe のある生活〜

★★ ICレギュレーター化とダイナモ交換

117クーペはバッテリが弱い・・・などと思っていた。

「バッテリが弱い」というのはバッテリがダメなのでことを指す表現である。しかしながら、メカに弱い旧車乗りというのものは、時としてそんなことを
言ってみたりする(と思う)。本当は「充電能力が不足気味」ということを言いたいのであるが・・・

当HPの「修理の軌跡」にも散々バッテリを干上げてきたことが書かれているが、新品バッテリを使っても、バッテリの充電不良による始動不良
まで長くて一年半である。
もっとも、117での行動は昼遅く〜夜半になることが多いので、そんな消費電力が多い走り方(と生活パターン)のほうが問題かもしれない。

まぁ、そうは言っても簡単には変わらないし(変えようとしているが)、キカイとして根本的な解決になっていないとも思える。
本来、クルマはオーナーの好きな時に走れなければ困るんである。
また、XE−Limited というグレードはいろいろと電装品が付いている。
これらをフル動員する場面を想定してみよう・・・・夏の夜の雨天。
使われる電装品は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘッドライト、ワイパ、リアデヤフォッガ、オートエアコン、カーステ。

この組み合わせで三日ほど走ると、四日目のエンジン始動は困難になる。アイドリングでパワーウインドを操作するとカーステの電源が切れるのだ。
そして、電流計を見る限り、走っている状態でも充電されていないのだ。元々、発電能力が不足しているのではないかとさえ思える。

それで対策として、前々から気になっていたICレギュレータ化に踏み切ることにした。
それは、同時にダイナモを最近のタイプに交換することであり(ダイナモとICレギュレータ部は一体化されている)、発電量不足の根本的な対策となるものである。

発注・取り付けは オートハウス・ハルキ である。ICレギュレータ化は、いわゆるワンオフである。そのためノーマル品の下取りが前提になるらしいので、
もしハルキに依頼する時は、(ノーマルを確保したい場合は)注意が必要かもしれない。

 メリット
  エンジンが回っている限り、バッテリは充電されるという安心感。
 (電流計の針は、常に1/3〜1/2の幅だけプラスに振っている。)
 ノーマルより小型軽量。
 レギュレータ部は半導体なのでメンテナンスフリー。
 最近のクルマのダイナモをOHして使うので耐久性も確保される。
 動作インジケータが付いており、故障を知ることができる。

 デメリット
  ノーマルOHに較べて高価。(2002年10月時点で約 6万円)
 ダイナモ形状が変化するため、取付方法が現物合わせになる。
 ->そのため、数日〜数週間の現車持ち込みが必要。
  バッテリ液の状態(不足)に注意する必要がある。
  オリジナル志向で117を維持することには反する(フルオリジナルでは無くなる)。

価格については、55B24新品バッテリを 5個分と考えると 5〜7年で元が取れると計算し、自ら納得した(させた)。たぶん10年は壊れないだろうから。

しかしながら、私のXEは電装屋さんが想定したより消費電力が多かったそうで、一度ダイナモの作り直しの憂き目にあっているそうである。
そのため、電流を制御する部分の放熱性能がギリギリになってしまい(放熱量は消費電流に比例する)、「停車中はヘッドライトをなるべくオフにすること」を
言い渡されている。
ちょっと複雑な心境なんである。

以下にICレギュレータの取り付けを紹介します。

写真をクリックすると拡大表示されます。



純正のリビルド品
発電電圧が下がったら中央の丸いカバーをスパナでちょっと強めに叩くと、一時的に
電圧が上昇します。緊急時には役立つと思います。(JAFの隊員から教わりました)


純正のリビルド品 (ベルトを掛けるプーリーと冷却ファン)


 ノーマルダイナモとICレギュレータ付きダイナモの比較。


取付完了。(水温センサの固定方法も写ってますネ)


拡大写真。配線の出ている辺りがレギュレータ部。


レギュレータの動作を示すインジケータが付いています。


キーONで点灯。バッテリの電流で点灯します。


エンジン始動で消灯。もし消えなければ充電されておらず、故障。


インジケータ付近の配線。何だか良く解りません(すみません)。



Last update 2003.01.28

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