〜いすゞ117Coupe のある生活〜

★★ センターコンソールボックスで+12Vを使う。(おまけ:蓋の謎)  

Last update 2007.04.15


純正オーディオのFMラジオを使って、MP3プレイヤーで音楽を聴いているのは、別のページでご紹介した通りである。

このFMトランスミッター、電源電圧が音質に関わる部分が、実は大きかったりする。
電波が強かったり、ダイナミックレンジが大きかったり、メリットは様々であるが、電源電圧は高い方が良いに越したことは無い。

しばらくは充電式の単四電池を二本使ったFMトランスミッターを使っていたが、電波が異様に弱く、NHK−FMに押されて聴けないことがしばしば起きていた。
FMラジオの混信はそうそう体験できるものではないが、117クーペの発売当時、FM局は極端に少なく(民放数局とNHKのみ)、FMラジオに選択度(混信しない能力)は要求されなかったのだ。
そのため、送信周波数は一応被らないようになっているものの、ラジオが数局まとめて
受信してしまうのである。

で、この対策に思いついたのが、FMトランスミッターの電圧上昇である。
そして、FMトランスミッターをアンテナに近づけるべく、センターコンソールボックスに収納してしまうという作戦である。

そこで問題になるのが、+12Vをどうやってセンターコンソールボックスにもってくるか?
という話であるが、今回は配線図と睨めっこして何とか解決することが出来たので、紹介したい。
 

そして、ついでにセンターコンソールボックスの蓋の爪が引っかからなくなって久しいので、
その理由も探ってみることにした。
 

写真をクリックすると拡大表示されます。


+12Vの配線
 

  

パワーウィンドのスイッチには、キーオンで+12Vが供給される配線があります。
左右のスイッチ、どちらでも良いのですが、作業しやすい方から横取りします。
追加した配線は危険防止のため、タイラップなどで元々のハーネスに固定しておきましょう。
配線に遊びがあると、金属の突起物に引っかかって皮膜が破れたりして、ショートの危険があります。

なお、電線に黄色・赤のラインが入ってものがありますが、これはパワーウィンド・モーターに繋がる配線です。
ここに繋ぐと・・・パワーウィンドを開けるか閉めるかしたときだけ+12Vが供給されるという、悲しい結末が待っています。
 

 

+12Vラインの取り出し口。
開口部はあちこちありますが、蓋が閉まるかどうか確認しながら進める必要がありました。
 

  

+12Vの配線取り出しと、シガライターソケットの取り付け。
ヒューズが切れた場合に備えて、コンソールボックスにヒューズボックスを置くことにしました。
見栄えは良くないですが、メンテナンス性を優先しました。
 

 

コンソールボックスにFMトランスミッター(SUNTAC FMTS201)を収納してみました。
ボックスが狭くなりましたが、音質と、なにより混信除去には代えられません。
キーオフでFMトランスミッターも電源オフです。MP3プレイヤーは流石に連動できませんが。

パワーウィンドの影響ですが、配線は助手席側のものでした。
助手席のウィンドを操作するとFMトランスミッターのLEDが僅かに暗くなりますが、
それ以外に何も支障はありません。

めでたし、めでたし。
 



 

センターコンソールボックスの蓋の謎
 

 

取り敢えず、分解。

はっきり言って、やらない方がいいです。

裏蓋はネジ止めされていますが、ネジは抜けませんでした。
無理やりこじ開けたので、ネジを支えているプラスチックの支柱が全部根元から折れました(号泣)

裏蓋は丁寧に押し込めば、元通りに使えるので、実用上は問題ありません。
 
 

  

爪は如何にしてロックするか?

 いわゆるバネはありません。 
裏蓋の材質が持つ弾性が板バネのような役割を果たしています。
その役割を果たすには、ネジを支えているプラスチックの支柱が強度を保っている必要があり、
かつ、裏蓋が撓んでいないことが条件となります。

実際のところ、プラスチックの劣化は時限爆弾みたいなものなので、壊れるのは時間の問題かと思われます。
 
 

  

丸い出っ張りの向こうには、何が隠れているのか?

好奇心には逆らえず、革を丁寧に剥がしてみましたが、何のことはない純正のエンブレムなのでした。




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