〜いすゞ Gemini ZZ/Tのある生活〜

★★PFがやってきた

  1999年は117クーペで何度か走行会に参加して、遅いながらもタイムを改善するべくクルマを造り、
 挑戦らしきことをやってきた。
 しかし、1999年12月11日 TIサーキットで行われた「いすゞクラス」の模擬レースで、ついに、戦闘力
 の限界を感じてしまった。 ベストラップ 1分50秒は 117クーペとしては速いかも知れない。
 しかし、バトルのメインであるPF/JT勢力は 1分45秒以内で走っており、とても競争にならない。
 117でサーキット活動することの「こだわり」と、久々に目を覚ました闘争本能を刺激する、「レース」の
 狭間に落ちてしまった。

 さて自分は、クルマが(117が)好きなのか、レースを闘うことが好きなのか?

 その年の暮れ、関西の「いすゞメーリングリスト」メンバーで、その冬、何度目かの忘年会を大阪・梅田
 でやった。連れの女性もいて、カラオケでドンチャン騒ぎをした。
 宴も終わり、地下鉄御堂筋線の最終電車を気にしつつ、皆の一番後ろを歩いていた。楽しそうな、仲間
 の背中を見ながら、虚しさのなかで 「やっぱりPFを買おう」と。
 PFで走ったら戦闘力もある、きっと夢中になれる、来年こそは、ええ事あるやろ・・・それは最近、何事
 にもピリッとしない渇き、苛立ちへの答えに見えたのかも知れない。

 2000年 1月早々。
 117クーペとサーキット遊びで散々世話になっている、兵庫・川西市オートハウス・ハルキで、意外にも
 なかなか売れなかった銀色のPFを買って、それまで117に付けていたキャブレター(ミクニ・ソレックス)
 を移植。晴れて「いすゞジェミニZZ/TPF60)」は新たなオーナーによって走り始めた。

 117クーペは本来の姿である、インジェクション仕様の平穏で静かな世界に戻り、その割には鋭過ぎる
 エンジンレスポンスに、乗り手をギクシャクさせている。
 そして、キャブPFの良く言えば豪快、悪く言えば野蛮な世界は、新オーナーの中に眠っていたもう一人
 の自分を呼び覚まして、あまり社会的ではない走りに駆り立てている。


★★PFの姿
 

外観   ホイール   内装   サンルーフ




Last update 2000.Jan

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