〜いすゞ117Coupe のある生活〜

★純正カセットデッキの修理方法。

『カセットデッキが数秒おきにオートリバースする』件について、
PAnetメーリングリストに参加されておられる福川さんより、修理方法を
メールいただきました。
ご本人の承諾を得て、ここに修理方法を公開させていただくことにしました。

なお、この情報の使用については、ご自分の責任でお願いします。
この修理結果については、情報提供者の福川さん、および当HP管理人も
責任を負いかねますので、ご承知おきください。



初めまして,福川と申します。

117の純正のステレオ パイオニア製だとおもいますが,
再生せずにCHが切り替る現象は,直せます。
以下手順です。

1,コンソ−ルを外して下さい。

2,カセット本体を外して下さい。

3,カセット本体を室内の机等の上で,上部のネジを外して下さい。

4,上部のパネルを外して,中を見るとカセットのスプロケットを
    回転させるコマ(黒色)が2個見えるます。

5,このコマの上部を詳細に見ると,シャフトの上部にUリングが
    入っているのが見えます。これはとても小さな部品ですので、
    無くさないように外して下さい。
    先の小さなマイナスドライバで外すと良いでしょう。

6,このコマの下にグリ−ンのリ−ル状のものがあります。
    このリ−ル状の中に小さな金属棒が2本,リ−ルのタイコを挟む
    ようになっています。
    これを,ゆっくりと外して下さい。

7,この根元に金属片が何個かプラスチックの中に見えます。
    これはスプロケットが回転しているか,いないかのセンサ−です。
    しかし,使用する過程で除々にカ−ボン状の黒い皮膜ができ,
    導通不良の状態になると,再生せずにCHが切り替るだけの状態
    になります。

8,このリ−ルの中のタイコを紙やすりの(800番)で擦り,この
    汚れを取り除いてやります。
    この時,粗いペ−パ−で行うとセンサ−の金属片を痛めてしまい
    ますので注意して下さい。
    また,くれぐれも金属棒を曲げないように注意してください。

9,その他

 9-1ベルトドライブのベルトは黒いものが最初入っていると思いますが,
    経年劣化により延びたり,切れたりしてしまいます。
    しかし,通常の大きめで太めの輪ゴムでも代用は可能ですが,
    延びるのは早いです。
    モ−タ−の力を伝達すれば解消しますので,割りきれば可能です。

 9-2カ−ステレオには,電解コンデンサ−が使われています。
    使用時間が長くなると容量抜けと言う現象が生じます。
    現在の技術でもこの現象は避けれません。
    壊れる多くの場合,これが考えられます。

20年前の話しです。参考になればよろしいのですが。



福川さん、情報提供ありがとうございました。

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